ママ振袖をクリーニングに出す際の注意点やポイント!

公開日:2023/08/15 最終更新日:2023/06/13
振袖

近年、成人式に母親が着ていた振袖を着て行く「ママ振り」がはやっています。ママ振りはコストを抑えられるというメリットもありますが、長年タンスにしまわれていたため、クリーニングが必要な場合もあるでしょう。本記事ではママ振りをクリーニングに出す際の注意点やポイントをご紹介します。成人式を迎える方はぜひ参考にしてください。

ママ振りとは?メリット・デメリットも解説!

ママ振りとは母親が成人式で着用した振袖のことを言います。近年「成人式を迎えた娘に着せたい」と願う母親が増えてきました。また娘の方でも「母親の振袖を着て行きたい」と願う人が多いようです。ママ振りをそのまま着用する人もいれば、小物や帯などで現代風にアレンジして着る人もいます。

そんな人気のママ振りですが、メリットもあればデメリットもあります。メリットとデメリットを抑えてママ振りを楽しみましょう。

ママ振りのメリット

・コストが抑えられる

手持ちの振袖を着るので、購入やレンタルの費用がかかりません。

・人とかぶらない

流行りの柄や色に人気が集中し、成人式で友達と振袖がかぶったというのはよくある話です。その点、ママ振りは今の流行に左右されないので人とかぶる可能性が低くなります。

・何度でも着用できる

娘用にサイズ直しすれば、親せきの結婚式や、卒業式、結納など人生におけるさまざまなイベントで着用できるのでコストパフォーマンスが高いです。

・品質が高いものが多い

現代の振袖は安価で手に入れられるものもありますが、インクジェットプリントのものや海外生産のものも多くあります。ところが母親の時代は国産で職人が1点1点手作業で仕上げたものが多かったのです。

振袖1着につき100万円以上かかることも珍しくなかった時代に購入されたものなので、現代よりも豪華で高級感のある振袖が多いのが魅力です。

・親子3代で思い出を共有

ママ振りには母親の母親、つまり娘にとっての祖母の思いもこめられています。孫がママ振りを着ることによって喜ばれる方が多くいます。

デメリット

・メンテナンスが必要

何十年とタンスの中で眠っていたので、保管状態が悪ければシミやカビなどが発生してクリーニング代がかかることがあります。また母親と娘で身長が違えば、サイズ直しのためのコストもかかります。

・娘が着たがらない

娘によってはママ振りではなく、今どきの流行の振袖が着たいと思う人もいるでしょう。そういう時には強制するわけにはいかないので、娘の希望に沿う形にしてあげる必要があります。

ママ振りは着る前にクリーニングに出すのがおすすめ

振袖を綺麗に保管したつもりでも、何十年とタンスの中で眠ったままになっていると多少のシミや汚れはついているものです。せっかくハレの日に着るのですから、ママ振りをしっかりクリーニングして気持ちよく着たいですよね。ここではママ振りをクリーニングする際のポイントをご紹介します。

早めに出す

着物のクリーニングは一般的な衣服と違い、時間がかかるものです。早くてもクリーニング完了まで1か月はかかるでしょう。さらに近年では成人式の前撮りする人も増えています。ママ振りが必要になる日から逆算して、余裕をもって早めにクリーニングに出すようにしましょう。

着物専門のクリーニング店に出す

ママ振りのクリーニングは、着物専門のクリーニング店に出すようにしましょう。なぜなら、ママ振りのような古い着物のクリーニングには、熟練した職人の技術が必要な場合があるからです。

長襦袢や帯なども一緒に出す

長襦袢などは上から振袖を着るので、多少シミがついていても外からは見えづらいです。しかし何十年もタンスにしまわれたままだと、独特の臭いや虫の死骸が付着していることがあります。気持ちよく着るためにも振袖と一緒にクリーニングに出すとよいでしょう。

また、お店によってはセット料金になる場合もあるので、1点ずつ出さずにセットで出した方がお得になるケースもあります。

着用後もクリーニングに出したほうがよい

着用した後の手入れも怠ってはいけません。たいして汚れてないからと、そのまましまってしまうと、卒業式や結婚式などで着ようと思った時にはシミが目立ってしまうということも考えられます。ここでは着用後にクリーニングを出すポイントをご紹介します。

陰干ししたあと汚れをチェック

振袖と帯、長襦袢は着用後ハンガーにかけて1日~2日陰干しします。このとき長く干すと生地がたるんだり日焼けしたりするので注意しましょう。その後汚れがないか細かくチェックします。

汗ぬきも必ずおこなう

振袖を着る機会がめったにない場合は、汗抜きも必ずするようにしましょう。汗をすった振袖は、最初は目に見えないですが年月が経つにつれて汗ジミや変色の原因になります。汚れが目立たないからって、放置するのは危険です。

まとめ

母親や祖母の思いが込められた振袖を着るのは、とても晴れがましいことでしょう。しかし何十年も前の古い着物は、当時は目立たなかったシミや汚れが浮き出てしまうものです。せっかくのハレの日には、美しい着物を最高の状態で着たいですよね。

そのためにも着物の状態をこまかくチェックし、仕様前にクリーニングに出すようにしましょう。着終わったあとも、次に着る機会があるまでしっかり汗抜きして保管しておくと次回も気持ちよく着られるでしょう。

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