
次回も気持ちよく着物を着るためには、クリーニングが欠かせません。では、いったいどこに頼んだらいいのか?みなさんもちょっとした悩みの種になっていることでしょう。今回の記事では、解決策のひとつとして、きものやまなか、という着物クリーニング専門店を紹介します。どんな特徴があるのか、クリーニングを検討中の方は必見です。
他店で断られたものでも快く引き受けてくれる
名古屋市中区錦に拠点のあるきものやまなかは、老舗の着物クリーニング、お直しの専門店です。そのルーツは相当に古く、1864年、江戸時代の元治元年に、初代が綿問屋を創業したことから始まっています。150年以上続く伝統を守るべく、現在は6代目が奮闘中です。
ご覧の通り、すでに歴史の面からいっても充分に特徴的ですが、メインのクリーニングに関しても、大きな強みをもっています。みなさんの中には、いろいろと店を回っても、汚れやシミのレベルが深刻ゆえに断られてしまったという経験がある方もいるでしょう。そういった最悪のケースでも、きものやまなかはきちんと対応します。
なぜかといえば、京都でも指折りのシミ抜き職人のバックアップがあるからです。長年の付き合いはダテではありません。評判の技術力によって、着物の魅力を損なわずに、気になる部分をきれいにクリーニングします。
もちろん、ほかの店で購入した着物でもOKです。たとえば、嫁入り道具のひとつとして持参した古い着物や、引っ越しなどして購入店舗から遠くなってしまったときなど、とても重宝します。行き場を失った着物でも対応できるのは、ハイレベルなクリーニング技術と、長い歴史からくる自信があるおかげでしょう。
丸洗いクリーニングの予約方法と流れ
では、丸洗いのクリーニングを注文した場合、どういったプロセスで進んでいくのか、解説しましょう。
はじめに、電話で予約したうえで、店舗まで足を運んでください。続いて、来店時に担当の専門スタッフが、持ち込まれた着物の状態を注意深く調べていきます。そのとき、さまざまなチェック項目を検討し、もっとも適切なクリーニング方法を選び取って、お客さんに提案。さらに、実際のクリーニング作業に移り、丁寧に仕上げていきます。
簡単にいうと、こういった流れになり、とくに難しい手続きは必要ありません。なにしろ由緒ある専門店なので、やりとりの中にも、今後、着物を着る際の貴重なヒントになるものがあることでしょう。着物について深く知るためにも、困りごとがあれば気軽に相談するのも効果的です。
具体的なクリーニング料金は次の通りになっています。黒留袖および色留袖は、1万2,000円(税込)、振袖は1万円(税込)、大島や結城は8,500円(税込)、コート、羽織は7,000円(税込)、長襦袢は6,000円(税込)です。納期はそれぞれ約2か月となっています。
ちなみに、通常のクリーニングではきれいに落ちない汚れがあった場合、オプションとして、お見積り無料のシミ抜き料金がかかるので要注意です。
やまなかで購入した商品なら永久無料!
きもののやまなかのもうひとつの柱として、仕立て直しやお直しサービスも外せません。サイズ直しは、専属の一級和裁士が担当します。京都の一流シミ抜き職人に負けず劣らずの技術で、繊細なひと縫いを重ね希望通りのイメージを実現。この丁寧な仕事ぶりにも注目したいところです。
また、着物のプロの手によるサイズ合わせもポイントでしょう。素人では判断のつきにくい絶妙の着心地を専門家の目で吟味します。
仕上げは、熟練の技光る洗い張り職人の出番です。洗い張りとは、着物を反物の状態、つまり生地に戻したうえで洗い、布のりや湯のしなどを使って、新品に匹敵するような美しさを蘇らせる技法のことをいいます。
さらに、きものやまなかで特筆すべきなのは、振袖のリメイクに積極的に取り組んでいることです。みなさんの中にも、タンスに眠らせたままのお気に入りの着物をきれいにして、自分の娘に着てもらいたい、と願う人もいるにちがいありません。そんなときにこそ、大活躍します。
サイズ直しをはじめ、シミ抜き、小物でアレンジすれば、時空を超えて、かつての輝きが再来。たとえば、成人式などの晴れの舞台に合わせれば、親子ともども笑顔満点です。
このほかにも、京都の職人が手がける染め替えや撥水効果のあるパールトーン加工、家紋入れなど、着物にまつわるテーマを多彩に網羅しています。
まとめ
着れば着るほど着物の魅力のとりこになってしまう。そんな着物ファンもきっと多いはずです。着るからにはのちのフォローアップが大切。中でも、クリーニングはとても重要な役割を占めます。今回の記事では、着物クリーニング専門店として長年、営業してきたきものやまなかを特集しました。始まりは江戸時代後期という古い歴史をもつ名店です。
特徴といえば、他店で断られたものでも気軽に受け入れる懐の深さにあります。また、振袖のリメイクに定評がある点も魅力です。当たり前のことですが、着物は飾り物ではありません。着ることによって着物、そしてその人自身が輝きます。本稿で紹介した内容をヒントに、着物専門クリーニング店選びに役立ててみてください。
きものやまなかの基本情報
店舗名 | きものやまなか |
住所 | 愛知県名古屋市中区錦2丁目11-6 |
電話番号 | 0120-529-841 |
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 水曜、第2・第4火曜 |